はじめまして、ディライトワークス 技術部の畠山です。
来たる9月4日(水)~6日(金)に行われるCEDEC2019にて登壇することとなりました。
※CEDEC(https://cedec.cesa.or.jp/2019/)とは日本国内最大のゲーム開発者向け交流会のことです。
今回はなぜ登壇しようと思ったのかとCEDEC2019でお話させていただく内容を少しだけお伝えできればと思います!
登壇理由
ディライトワークスでは現在、多くの新規プロジェクトが進行しております。
その中で私が関わっているプロジェクト(https://03-a.jp/)ではスクラムの導入試験を行っております。
ちょうど試験運用を開始して、2ヶ月頃にCEDEC2019でのスポンサーセッションの話が舞い降りてきました。
新たなことへの取り組みも行っていましたし、実際にゲーム開発におけるスクラム導入で得られた知見がたまってきていたので、講演にいらしてくれる方達の背中を少しでも押すことができればいいなぁ手を挙げてみました。
※畠山は認定スクラムマスターの資格を持っております。(https://scruminc.jp/training/master/)
CEDEC2019での講演予定内容
登壇日 9月5日(木) 14:50 ~ 15:15(ショートセッション) 講演内容詳細(https://cedec.cesa.or.jp/2019/session/detail/s5d1f175f53606)
・スクラムのおさらい
・導入から2ヶ月、いっぱい失敗したので失敗から得られた知見
・ゲーム開発×スクラム 実際のところどうなのか(所感)
この3点をお話させていただく予定です!
本記事では「スクラム」について軽くおさらいをします。
※スクラムについて本記事に記載することが全てではありません
スクラムとは
ラグビー用語ですね。
ここで言うスクラムはラグビー用語ではなく、「アジャイルソフトウェア開発手法」のスクラムを指します。
スクラムについては「スクラムガイド」を一読してもらうのが一番理解が進むと思います。
・3つの定義
・3つの理論
・スクラムフレームワーク
・クロスファンクショナルチーム / スプリント
・スプリントレトロスペクティブ
本記事では上記6つを甘口でご紹介させていただきます。
・3つの定義
スクラムには「3つの定義」というものが存在します。
・軽量
→導入は簡単だし、お金もかからない
・理解が簡単
→理解しやすく、すぐに実践できる
・習得は難しい
→いざやってみると難しい
・3つの理論
「3つの定義」とは別に「3つの理論」というものが存在します(3本の柱とも言われています)
・透明性
→プロジェクトで何が起きているか見える
・検査
→正しい形で開発できているかチェック
・適応 →プロジェクトを正しい道に戻す
・スクラムフレームワーク / スプリント
スプリントは1~4週間で区切られた開発期間の事を指しますが、今のプロジェクトでは1週間で回しています。
1週間でタスクをこなせるように、タスクの細分化に力を入れていて特に細かく指摘しております。
見積もり方法も絶対的な時間での見積もりではなく、ポイントでの相対的な見積もり手法を取り入れて少し戸惑いながらも頑張っております!
・スプリントレトロスペクティブ
振り返りと認識してもらえれば問題ないかと思います。
「KPT」という手法で進めております。
K=Keep
P=Problem
T=Try
ここでTryに挙げられたものを次回スプリントでの改善とし(複数出た場合は優先度の高いものから処理)1歩ずつ着実に前へ進むようにしております。
スプリントボードなども電子化される中、スプリントレトロスペクティブはホワイトボードと付箋とサインペンを用意し、アナログでやっています。
スプリントレトロスペクティブのタイミングでチーム全員にアンケートを取っており、そこで「幸福度」と「スプリント期間中での感情(喜怒哀楽)」を聞いて常に改善の指標と照らし合わせながらプロジェクト改善案を模索しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この機会にスクラムについて少しでも知っていただければ嬉しいです!
本記事では本当にすごく省いていたり、一部スクラムの用語を使用していないのでご注意ください。
スクラム難しい! でも見える化だけでも興味ある!という方はすごくおすすめの本がありますので最後にご紹介させていただければと思います。

- 作者: Marcus Hammarberg,Joakim Sundén,原田騎郎,安井力,吉羽龍太郎,角征典,?木正弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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スクラムの前にすぐ試せる手法だったりするので、気になる方はご一読してみてはいかがでしょうか。
CEDEC2019のセッションではもう少し具体的にプロジェクトで何が起きたかを発表します。
もし機会があればセッションにいらしてください!
ゲーム開発者ともっと交流したいと思っております!
では、CEDEC2019でお会いしましょう。