こんにちは。 ディライトワークス サウンド部広報担当Tです。
2回目となる今回のブログでは、フォーリーブースでどのように音を収録し、ゲームで使用しているかについてお話ししたいと思います。
フォーリーとは…
まず、「フォーリー」について簡単に説明します。 一般的にはフォーリーサウンドと呼ばれ、もともとは映画やドラマの現場で用いられてきた手法で、撮影した映像に合わせて足音やドアの開閉音などを収録したり、演出に合わせて様々な素材を使用して収録した音のことを言います。 「フォーリー」という呼び名は、この手法を開発された方の名前に由来しています。
演出に合わせてと言いましたが、時に、実際には音があまり鳴らないような場面に音をつける事が求められます。
フォーリーブースでの収録
今回はそんな「実際には音があまり鳴らない」場面に、どのようにフォーリーブースを活用し、収録したかを『Fate/Grand Order』を例に紹介したいと思います。
求められた音は、「筆で文字を書く音」、習字の音です。 さて、習字をしている時の音、パッと思い浮かびますでしょうか?
例えば、実際に習字をしている音を収録したとしても、演出に対して少し物足りなくなってしまいます。
効果音制作では、表現を誇張する事も求められます。このケースでは、「筆」と「半紙」が触れる、擦れる音、「摩擦音」を強調する方向でアプローチしました。
試行錯誤を経て、採用となった音が↓↓こちらです。
この音を聴いて、どんな風に音をだしているか想像出来ますでしょうか?
実は、この音、フォーリーブースのドアを手で擦って出している音なのです。
このように、現実では異なる物を使用して収録し、演出効果を高めています。
最後に
この音は現在も『Fate/Grand Order』内で聴く事が出来ますので、是非!!ゲームをプレイしながら聴いてみて下さい。
それでは、今回はこのあたりで。
お読みいただきありがとうございました。